獅子吼短信 382

やさしいことはつよいのよ

宮城まり子

私たちは、つよい人になりたいと思います。
人に負けないこと、傷つかないこと、自分ひとりで頑張れることが「つよさ」だと思ってしまいます。

けれども、本当につよい人とは、悲しみや苦しみを抱える人に寄り添える人ではないでしょうか。

やさしさとは、相手の痛みを自分のこととして受けとめようとする心です。だからこそ、そこには勇気と忍耐、そして大きなつよさがあります。

阿弥陀如来の慈悲もまた、迷い苦しむ私たちを見捨てることなく、いつも寄り添い続けてくださるはたらきです。

「やさしいことはつよいのよ」――
その言葉の中に、人を支え、生かす本当のつよさを教えられるように思います。