
やさしいことはつよいのよ
宮城まり子
私たちは、つよい人になりたいと思います。
人に負けないこと、傷つかないこと、自分ひとりで頑張れることが「つよさ」だと思ってしまいます。
けれども、本当につよい人とは、悲しみや苦しみを抱える人に寄り添える人ではないでしょうか。
やさしさとは、相手の痛みを自分のこととして受けとめようとする心です。だからこそ、そこには勇気と忍耐、そして大きなつよさがあります。
阿弥陀如来の慈悲もまた、迷い苦しむ私たちを見捨てることなく、いつも寄り添い続けてくださるはたらきです。
「やさしいことはつよいのよ」――
その言葉の中に、人を支え、生かす本当のつよさを教えられるように思います。
