獅子吼短信 295

世の中を 思えばなべて 散る花の
わが身をさても いづちかもせむ

西行法師

世の中は全て、やがて散ってしまう桜のように、はかない。我が身を思えば、これまた散る花のようにはかない身であるが、さて一体どうしたものか。諸行無常ということは分かっていても、我が身の無常を思うと途方に暮れてしまう、西行法師の捨て切れない迷いがにじむ一句。


例会の予定は「行事の予定」のページをご参照ください。