獅子吼短信 285

雨の堕つるに、山の頂に住まらずしてかならず下れる処に帰するがごとし。もし人、憍心をもつてみずから高くすれば、すなはち法水入らず。

源信大師が「往生要集」で「大智度論」を引用して書かれた言葉。雨が降ると山頂にはとどまらずに必ず低いところ流れこむようなもので、もし人がおごり高ぶって自分を高くするならば、あるいは自力にたよるならば、法の水は入らない。己を虚しくして素直に仏法を聞こうとする心の大切さが説かれています。


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